令和3年度 科学技術等研究助成金(特定指定分野)の寄附の公募
令和3年4月1日
公益財団法人防衛大学校学術・教育振興会(以下「本会」という。)は平成25年4月1日、防衛大学校における科学技術その他の学術(以下「科学技術等」という。)に関する研究に対する助成、科学技術等の奨励及び教育訓練に対する援助・助成を行うとともに、防衛問題研究者の資質向上のための援助・助成を行い、もって、我が国の防衛基盤の育成強化に寄与することを目的として、設立されました。
なお、本会の前身である財団法人防衛大学校学術・教育振興会は、昭和62年8月に設立されています。
本件は、本会の事業の一環として、防衛大学校が実施している学術研究の充実・発展を図るため、特定の学術研究分野を指定していただいた上で、研究助成金の寄附を公募するものです。対象となる学術分野は第3項のとおりです。
1 防衛大学校の概要
防衛大学校は、昭和27年8月に、将来、陸上・海上・航空の各自衛隊の幹部自衛官となるべき者を、4年間の修業期間において教育訓練する、防衛庁の附属機関(現在は、防衛省の施設等機関)として設立されました。
防衛大学校の教育目標は、「広い視野を開き、科学的な思考力を養い、豊かな人間性を培うとともに、幹部自衛官にふさわしい精神、体力基盤及び生活習慣を育成すること」です。
自衛隊の大規模災害における活動や国際平和協力業務への関わり合い、また、不安要因を抱えた世界情勢などを考えますと、柔軟かつ敏速に対応しうる、よりすぐれた幹部自衛官が待望され、防衛大学校の教育能力の向上が一層期待されています。
2 防衛大学校の構成
防衛大学校では、自衛隊の幅広い職種を考慮に入れ、本科においては、特定の分野に偏ることなく、基礎教育、総合教育、外国語教育、体育教育、専門教育に関する均衡のとれた教育を行っております。
教育目的や学問的共通性に従って区分された6つの学群(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群、システム工学群、防衛学教育学群)による、基礎教育、専門教育及び防衛学教育に係る教育責任体制により、教育の充実及び効率化、教官組織運営の円滑を図っています。
3 研究助成金の対象研究分野
(1)基礎教育等
総合教育学群は、外国語教育室、体育学教育室及び数学教育室から構成され、基礎教育、総合教育、外国語教育、体育教育、専門基礎教育を行っています。
ア 外国語教育室
外国語
イ 体育学教育室
体育学
ウ 数学教育室
数学
(2)人社系専門教育
人文社会科学群は、人間文化学科、公共政策学科及び国際関係学科から構成され、国際平和維持活動への参加等自衛隊の任務の国際化・多様化に対応するため、地域文化、実践的な語学力やこれを通じた異文化コミュニケーション能力を修得させるための教育を行っています。
ア 人間文化学科
人間文化学
イ 公共政策学科
公共政策学
ウ 国際関係学科
国際関係論
(3)理工系専門教育
応用科学群、電気情報学群、システム工学群の3つの学群により、以下の分野の学術研究を行っています。
ア 応用科学群
応用物理学科、応用化学科及び地球海洋学科から構成されており、物理、化学、地球に関する学術研究を行っています。
① 応用物理学科
応用物理情報、生体人間情報、高速弾道、シュミュレーション科学、理論物理、放射線科学、固体物理、電子物性
② 応用化学科
応用分析化学、応用有機化学、応用物理化学、応用無機化学、高分子化学、反応化学、燃料化学、火薬学、生物化学、細胞分子生物学、ゲノム生物学
③ 地球海洋学科
大気科学、航空気象、個体地球科学、宇宙惑星リモートセンシング、海洋音響学、海洋探知情報、海洋探知システム
イ 電気情報学群
電気電子工学科、通信工学科、情報工学科及び機能材料工学科から構成されており、情報化、機器の高性能化・知能化等に関する学術研究を行っています。
① 電気電子工学科
電気基礎学、電気機器工学、電子制御工学、量子電子工学、電子物理学、電子デバイス工学、電子情報工学、電子計測学
② 通信工学科
電通信基礎工学、通信材料工学、光通信工学、アンテナ工学、電磁波工学、レーダー信号処理工学、通信ネットワーク
③ 情報工学科
コンピュータ工学、ソフトウェア工学、知能情報、情報システム、情報数理、ロボット工学、運用分析、サイバーセキュリティ
④ 機能材料工学科
材料設計、材料創製、材料評価、金属材料、電子材料、機能材料
ウ システム工学群
機械工学科、機械システム工学科、航空宇宙工学科及び建設環境工学科から構成されており、機械構造、機械システム、航空工学、土木工学に関する学術研究を行っています
① 機械工学科
強度設計、熱工学、流体工学、機械力学、計測制御、機械材料工学、制御加工、自動車工学、生体機械工学
② 機械システム工学科
海洋工学、熱エネルギー工学、流体システム、機械運動、制御工学、構造材料、精密加工、船舶工学、海上運用学
③ 航空宇宙工学科
空気力学、航空原動機学、航空機力学、航空機構造力学、ヘリコプタ工学、飛行制御、宇宙航行、推進工学、航空宇宙工学設計
④ 建設環境工学科
構造力学、設計工学、建設材料工学、地盤工学、国土環境学、水工学、環境防災工学、大規模震災工学
(4)防衛学教育
軍事を中心として安全保障、防衛、戦争、戦略、軍隊、軍人と社会の関係などを主たる対象とする学問です。また、人文・社会科学、理工系などの幅広い
分野の理論的根拠を基礎とし、それらを応用して実践に結びつける総合的・学際的な学問でもあります。
4 応募申請の方法
(1)研究助成金の寄附の受付けは、本会が行います。
(2)研究助成金の寄附の申込みに必要な書類は次のとおりです。寄附をしてくださる方は、本会事務局に申込書などの用紙を請求してください。
① 研究助成金寄附申込書
(申込書はこちらからダウンロードをお願いたします。)
② その他本会が定める書類
(3)応募期間は、令和4年1月31日までです。
(4)研究助成金の寄附の申込みに当たっての留意事項
ア 研究助成金の対象となる学術分野は、上記「3 研究助成金の対象研究分野」のとおりです。
なお、研究を担当する防衛大学校の教官等については、本会から防衛大学校に照会して募集しますので、寄附を申し込まれる企業等があらかじめ指定
することはできません。
イ 本会は、企業等の寄附金から所定の額を管理経費として徴収いたします。
宛先:〒160-0003 東京都新宿区四谷本塩町15番7号 松原ビル2階
公益財団法人 防衛大学校学術・教育振興会
TEL 03-3353-9871 FAX 03-3353-9872